茶道小噺〜道具編〜
- 1284茶道
- 2021年7月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年9月5日
皆さま、こんにちは。
蒸し暑い日が続きますね。僕は週2回ペースで抹茶アイスを食べています。
さて、茶道における楽しみに道具は外せません。点前の中で使われる様々な道具は、亭主が季節や客のことを考えて、趣向を凝らして取り合わせたものです。客側もそれを楽しみに茶会に行きます。
茶道具を見るうえでは、色合い模様、形などの見た目、銘などが見どころになります。
見た目については、黒っぽくおとなしいものが多いようです。利休好みといって、利休が好んで作らせたものが今にも受け継がれています。もっとも華やかな道具も沢山あり、冬には雪や鶴の絵を描いた、派手な仁清写しの茶碗を選んだりもします。銘は、道具につけられた名称のことで、道具の見た目や由来によって、風情ある銘が付けられます。
その他にも、産地や材料も注目したいものです(僕が先日お稽古に伺った先生の家で使った茶杓は、なんと姫路城の古材でできていました)。
僕が茶道部で使った道具の中で特に好きなのは、下の「大樋焼 飴茶碗」(写真がわかりづらいのですが、左から2番目の飴色の茶碗)です。作者は壮明という人です。一橋茶道部の稽古の先生が所有していたもので、2019年の一橋祭で使いました。「大樋焼」は楽茶碗という最も格の高い茶碗の一種で、金沢で作られます。飴釉という釉薬を使うのが特徴的で、その名の通りきれいな飴色に仕上がるのが美しいですね。一橋祭が行われるのが11月ですから、この落ち葉のような飴色が秋の季節とぴったりじゃないでしょうか。
いかがだったでしょうか。皆さんも、茶会に行かれるときには、ぜひ様々な道具を注意深く見て、亭主に趣向を尋ねてみてくださいね。
3年 江戸猫お兄さん
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